「念のため」は何のため?

「念のためやる」 みたいなのを目の当たりにするとき、明確な理由が存在したことがあんまり無いように見えてモヤモヤしてることがよくある

そもそも「念のため」とは

https://www.weblio.jp/content/%E5%BF%B5%E3%81%AE%E3%81%9F%E3%82%81

「信頼はしているが何かあっては大変なので、万が一に備えて」といった意味の言い回し。念の為。「念押し」「念を押す」などといった似た言い回しがある。

念のためとはつまり万が一に備えてということ
だが、万が一何が起こるのか、万が一の何を懸念しているのか、を聞けたことはあんまり無い気がする

「念のため」は不要かも

  • 「手順書にはこう書いてあるけど、何をやってるか、やる意味があるのか分からない。だけど念のためやっておこう」

これは不要である可能性がある
正直、「念のため」と聞いたときに多くの場合考えるのはコレ
その作業はホントにやる必要があるのかを考える

「念のため」は余計なものを作り出してしまっているかも

  • 「念のためこういう機能も足しておこう」

これは余計なことをしてる、YAGNIに反している可能性がある
何かを作るときの「念のため」は何を生むか考えないと余計なものになってしまいそう

「念のため」には暗黙知が隠れてるかも

  • 「念のためこの機能の挙動も確認しておこう」
  • 「念のため〇〇さんにも連絡しておこう」

これは言語化できてなくて代わりに「念のため」と表現しているだけの、暗黙的な懸念とかがあるのかもしれない

暗黙的な懸念をもつ人は経験や勘に優れた人、“わかる"側の人な気がする
だけど"わからない"側からすると「念のため」が何のためか分からない。自分が"わからない"側のとき、この分からない状態は結構気持ち悪い
“わかる"側であれば、“わからない"側の人にその暗黙知は展開できたほうがいいよね多分

できるだけ「念のため」は使わず、「〇〇のために」というように具体的に言いたい
自分が"わからない"側な時、“わかる"側の「念のため」が何のためか聞き出すことは暗黙知を引き出すこともあると思うのでどんどん聞き出していきたい

その他

他に「念のため」に出会ったら追記したい